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パッシブデザイン②
2016/06/21「冬あたたかく、夏すずしく、適切なあかるさ」
という室内環境を得るためにパッシブデザインで大事な5つの項目
・断熱
・日射遮蔽
・自然風利用
・昼光利用
・日射熱利用暖房(パッシブソーラー暖房)
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それでは前回の続きで
パッシブデザインの基本を
もう少し具体的にまとめてみたいと思います。
1、断熱
断熱の性能を良くする
冬は【室内→室外】と熱が逃げることを防ぎ、
夏は【室外→室内】の熱の侵入を防ぐ。
ただ、夏には内部の熱が逃げにくくもなるので
単純に断熱性能向上=夏涼しい、とはならない。
2、日射遮蔽
日射の侵入を防ぐ
方法はさまざま(例:ブラインド、障子、すだれ、よしず、オーニング、庇など)
一番重要なのは窓だが
それ以外にも屋根や外壁に当たる日射をはじいたり、減らしたり
また、断熱や換気によって熱量を減らすことも含む。
3、自然風利用
なるべく涼しい風を通す
涼しい風のよく吹く風向きを意識し、室内の通風経路を確保する
身体に風があたると涼しいと感じ、
また換気による排熱もできる。
風の入口と出口をもうけることが大事。
上下方向も意識し、上部に高窓をつけたり
また風を入れこむためのウィンドキャッチャーの設置も検討する。
4、昼光利用
多面採光と導光手法
ひとつの部屋(とくに日中長く過ごす居室)には2面以上の窓を。
さらに導光手法で、光を室内に導き入れる。もっとも一般的なものは”吹き抜け”
欄間、ライトシェルフ、ライトウェル、ライトコートなど、導光手法もさまざまある。
5、パッシブソーラー暖房(日射熱利用暖房)
昼間、太陽熱をたくさん集めて蓄えておき、夜暖房として使う手法のこと。
ポイントは
集熱、断熱、蓄熱
+
地域の気象条件(冬の日射量と外気温)も考慮
↓↓
室温変動が小さくなって快適に!
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パッシブデザインについてイメージして頂けたでしょうか?
特に項目2~4(日射遮蔽、自然風利用、昼光利用)は
家が完成したあと、住まい手の行動が大きく関わってきます。
「上手に暮らす」ことで、自然の力を最大限に生かせるのです。
高性能な機械や設備ももちろん省エネに貢献してくれますが、
太陽光の取り込み方や風の向きを考えて建てる家も素晴らしいので
ぜひご検討いただければと思います。
出典
パッシブデザイン講義
2014年6月10日初版第1刷発行
著者 野池 政宏
企画・編集・発行 一般社団法人パッシブデザイン協議会
一般社団法人パッシブデザイン協議会→こちらから
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