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パッシブデザイン①

2016/06/14

まずはじめに

パッシブデザインの定義とは

 

「建物のあり方に工夫して、建物の周りにある自然エネルギー(太陽・風・地熱)

を最大限に活用・調節できるようにし、高い室内環境を実現させながら、

省エネルギーに寄与しようとする、建築設計の考え方とその実際的手法」

(パッシブデザイン講義 野池政宏著 より)

 

 

スマートハウスなどの機械設備が充実した省エネ住宅が話題となっていますが、

同じく省エネでも、「建物のあり方」を重視し

しつらえや窓の開閉などによって太陽熱、太陽光、風の出入りをうまくコントロールすることで

快適な室内環境を作り出す、というものがパッシブデザインです。

機械で制御するのではなく、”賢い暮らし方”を身につけよう、ということです。

 

身近にある自然エネルギーを上手に使えるようになれたら素敵ですね!

私はこの考え方がとても好きです。

 

パッシブデザインでは以下の5つの項目に注目します。

 

1、断熱

 

2、日射遮蔽

 

3、自然風利用

 

4、昼光利用

 

5、日射熱利用暖房

 

 

そしてこれらの項目は

地域、立地、住まい手の3つの要素によって

内容が異なります。

 

まったく同じデザインの家でも、

その地域の環境、家の向きや住む人の習慣などで

違った結果になるということですね。

 

ちなみに

”快適な室内環境”(”目指す室内環境”)とは

 

冬暖かく、夏涼しく、明るさが適切

 

です。

つまり熱環境と光環境を考えるわけですが、そこで

建物の中で唯一「熱・光、風」のすべてを通過させる、調節できる、

 

” 窓 ”

 

がとても重要になってくるようです。

 

 

自然エネルギーを上手に活用し

省エネと室内環境向上を両立させる、パッシブデザイン。

 

具体的な各項目の内容は、また次回まとめてみたいと思います。

 

(→パッシブデザイン②

 

出典

パッシブデザイン講義

2014年6月10日初版第1刷発行

著者 野池 政宏

企画・編集・発行 一般社団法人パッシブデザイン協議会

 

一般社団法人パッシブデザイン協議会→こちらから

Forward to 1985 energy life→こちらから

 

 

 

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