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不動産の評価の仕方 ④ 時点調整 11/50
地価は
売買の時期によって変化する
上昇していくときもあれば
時間が経過すると下落していく場合もある
前回ご紹介した
公示地価による価格は
あくまでも
1月1日のもの
だから
価格を知りたい時期が
5月1日であれば
その間土地の価格は変化している可能性がある
この時間の経過による変化を調整して
土地の価格を出すことを「時点調整という」
【時点調整の簡便法】
経済の状況や直近の取引事例などを考慮して
調整する必要があるが
それではあまりにも複雑
そこで
ザックリとした
時点調整はどうすればいいか
仮に
令和2年1月1日の価格が35万1000円で
令和3年1月1日の価格が35万2000円であったとして
その間 価格が平均的に変化したと仮定すると
例えば
令和3年5月1日の価格は次のように求めることができる
令和2年1月1日から令和3年1月1日の価格の変化率は
1000円÷351000円なので=0.3%
その変化が 令和3年1月1日~5月30日まで同様に続いたとすると
0.3×4カ月/12か月=0.1%上昇していると仮定できる
352000円(令和3年1月1日の価格)×1.001=352352円だとわかる
あくまで参考価格だが、上昇している可能性が高いか
低いかもしくは下落しているかを把握するだけでも
おおいに判断の際の目安になる。