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照明器具を考える①必要な明るさは?
今回から、しばらく照明シリーズです~
まず賃貸アパートの照明についてですが。
これはやっぱり、
引っ掛けシーリングやローゼットが天井に設置してあって
照明器具は入居者さんが用意してつけてください、というパターンが多いですよね。
(↑こういうやつ)
ところが最近ではダウンライトを設置しているアパートも増えています。
見た目ももちろんすっきりだし、
内見のときに照明をつけられることで印象もかなり良くなります。
というわけで、弊社のアパートリフォームでも、
玄関・廊下・リビングはダウンライトを標準にしています。
その際、「この部屋にこの明るさで足りるのか?いくつ設置するか?どこに設置するか?」は
しっかり検討して決めないといけません。
というわけで。まずは「明るさ」の基本から。
「明るさ」を表す単位でよく使われるのは
①光そのものの強さ・量(光束)
→ルーメン(lm)
②光が照らした場所の明るさ(照度)
→ルクス(lx)
ルクスはひとまずおいておいて・・
照明(光源)を選ぶときにチェックするのはルーメンの方です。
その昔…白熱電球が一般的だったころは
単純にワット(消費電力)=明るさでした。
明るさの目安として、電球の箱には「80W」や「60W」と書かれています。
ところが、LED電球が普及し、
「消費電力=明るさ」ではなくなってしまいました。
LEDは、「少ない電力で明るい」ものですから。
そんなLED電球も、しばらくは、白熱電球の名残で
「80W相当」とか記載されて明るさの目安になっていたのですが
これがちょっとイマイチ正確ではない数値だったようで。
今では「ルーメン」で判断、が推奨されています。
というわけで、覚えておきたい明るさの単位、ルーメン。
そして、もうひとつ覚えておきたい、必要な明るさの目安は、
「畳数×400ルーメン」
これが全般照明の明るさ、の目安です。
つまり、6畳の部屋なら
6畳×400lm=2400lm、がほしい。
たとえば、こちらのダウンライトを使うとしたら
ひとつの器具の明るさが「770lm」なので
2400lm(必要な明るさ)÷770lm=3.11…
というわけで、4台以上つければokとわかります。
ですが、必要な明るさは人によっても違うので
賃貸の場合はなおさら、「調光機能」があると良いですね。
かなり明るく照明を用意しておいて、
入居者が調節して快適な明るさにできれば問題が起きにくいです。
それからこれはあくまでも「全般照明」の目安なので
調理台の上、とか机の上とか
作業に応じでさらに明るさが必要になるから注意です。
全体の明るさ+局所的な明るさ、を組み合わせることが
照明計画では基本です~。