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ワイヤー入り硝子の熱割れ問題

窓ガラスが、自然に割れてしまう「熱割れ」の現象。

一枚のガラスに部分ごとの温度差ができたり、

内外にできる温度差によって割れたりします。

ですので日当たりが良い窓に、フィルムを貼るのはNGです。

ブラインドやカーテンを中途半端にあけるのも良くない、と言われるくらい。

 

そんな熱割れの中でも一番多いのは、

ダントツでこの、網入り(ワイヤー入り)ガラス!

↓割れてます。

これは防火の性能をもたせるために、

金属の網(ワイヤー)がガラスに入っています。

 

金属とガラス・・・それぞれの材質の膨張・収縮する率が違うので相性悪い!

温められて伸びた金属に、ガラスが耐えられなくなって割れてしまうんです。

↑こんなの私のような素人でも簡単にイメージできるのに、

今だにワイヤー入りガラスがたくさん使われている…

それは建築基準法で決まっているからなのですが…

 

「防火地域・準防火地域」では、

「隣地境界線または道路中心線から3m以内(1階の場合)or5m以内(2階以上)の外壁」に

「防火戸」を使用しなくてはいけない。のです。

 

ここで言う、「防火戸」とはつまり、ワイヤー入りガラスのこと。

それが問題なのだ~~!

 

今回の現場では、防火戸を使わなくてもよい場所だったので、

↑5mmの厚みのクリアガラスを入れてもらいました。

価格もワイヤー入りと比べて半分。

見た目も、ワイヤーない方がすっきり。

 

技術が進んで、今はワイヤレスの防火ガラスもあるのですが、まだごく一部で。

このワイヤレス防火ガラスがもっと安く&一般的になると非常にありがたいです!

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