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『コンセプトの教科書』① なぜこの本を選んだか 11/30

 

今回、『コンセプトの教科書』を選んだのは、

最近、自分の中で

「企画の芯とは何だろう」

と考えることが増えていたからである。

 

建築や不動産の仕事では、

考えなければならないことが山ほどある。

敷地条件、事業収支、間取り、設備、素材、照明、動線、デザイン。

そして完成後の運営まで考える

となると、さらに項目は増えていく。

 

 

一つひとつを丁寧に考えることはもちろん大切だ。

しかし、全部をきちんと整えたはずなのに、なぜか印象に残らない計画になることがある。

 

逆に、多少荒削りでも、

「この建物はこういう場所をつくりたかったのだな」

と伝わってくる建築もある。

この違いは何なのだろう。

 

私はこれまで、その答えを漠然と

 

「コンセプトの差」だと考えていた。

 

ただ、ではコンセプトとは何かと聞かれると、

 

「企画のテーマのようなもの」「全体をまとめる言葉」といった

 

曖昧な答えしかできなかった。

 

この本を読みたいと思ったのは、格好いいキャッチフレーズをつくりたいからではない。

 

むしろ知りたいのは、その

言葉が生まれる前の思考

 

である。

 

 

なぜこの企画をするのか。

誰にどんな価値を届けたいのか。

なぜこの場所に、これをつくるのか。

 

 

そうした問いが明確になれば、

間取りやデザインも単なる選択肢ではなく、一つの方向に向かった判断になるはずだ。

 

 

私はこの本を読みながら、

「何をつくるか」の前に

 

「何を起点に考えるか」を整理

してみたいと思う。

 

今回の10回は、コンセプトという言葉を学ぶというより、自分自身の

 

「企画の仕方」を見直す読書になりそうである。

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