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『人文学は武器になる』⑦ 日本の弱みではなく「強み」を考える7/30
本書の終盤では、
日本の未来について
かなり面白い議論が展開されている。
日本について語るとき、
人口減少、経済停滞、デジタル化の遅れなど、
「日本はここがダメだ」
という話になりやすい。
しかし本書は少し違った角度から日本を見る。
その一つが、日本人が持つ
「空気を読む力」

やハイコンテキストなコミュニケーションである。
普通なら、空気を読むという言葉にはあまり良いイメージがない。
しかし、相手がすべてを言葉にしなくても意図を理解する、
対立した相手とも同じ場所に居続ける、
短期的な自分の利益だけではなく全体を見て判断する、
と考えれば別の能力に見えてくる。
さらに日本には、海外から入ってきた文化や技術を、そのままコピーするのではなく、
日本流に変えてしまう力

がある。
本書ではこれを「魔改造」という言葉でも表現している。
考えてみれば、日本文化にはそうした例がたくさんある。
海外から入ってきたものを取り込みながら、
自分たちなりのものへ変えていく。
これはビジネスにも使える考え方だと思う。
何でも世界標準に合わせればよいわけではない。
海外の成功企業をそのまま真似ても、
日本で成功するとは限らない。
重要なのは、自分たちが持っている
強みと組み合わせること

である。
弱点を直すことも必要だが、すべてを平均点にする必要はない。
むしろこれからの時代には、
自分たちにしかできないことを理解する

ことのほうが重要なのではないか。
日本という国についての話だが、
これはそのまま会社経営にも当てはまると感じた。