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『人文学は武器になる』① はじめに 1/30
今回から10回に分けて、山口周さんと深井龍之介さんの
『人文知は武器になる』
を三期目最初のブログ
として取り上げることにした。
私がこの本を手に取った理由は、「これから仕事をしていくうえで、
本当に必要な知識とは何だろう」
と考えることが増えたからだ。
これまで仕事では、建築、不動産、経営、投資など、
実務に直接役立つ知識を学ぶことが多かった。
法律や会計、マーケティング、建築技術などは、知ればそのまま仕事に使える。
一方で、歴史や哲学、文学といったものは面白いとは思っても、
「仕事に役立つか」と聞かれると少し遠い存在に感じていた。
ところがAIが急速に進化したことで、
この関係が逆転し始めているように思う。

情報を集める。比較する。文章をまとめる。計算する。過去の事例を探す。
こうした作業は、AIがかなりの部分を代行してくれるようになった。
では、人間に残る仕事は何なのか。
おそらく、
「何をつくるのか」「なぜそれをやるのか」「どちらを選ぶのか」

という判断なのだと思う。
本書が面白いのは、そこで歴史や哲学などの「人文知」が必要になると考えている点である。
人文知は知識をたくさん覚えることではなく、
世界を見る角度を増やし
、自分なりの判断基準をつくるためのものだという。
建築や不動産の企画も、最後は数字だけでは決められない。
「この場所に何があったら面白いか」
「どんな暮らしが豊かなのか」

という問いが必要になる。
だからこそ今、人文知を学ぶ意味があるのではないか。
そんな期待を持って、この本を読み始めることにした。
