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フリッツハンセンで至福のとき。
2018/08/09先月訪れた、青山にあるフリッツハンセン(→★)のショールーム。
フリッツハンセンはデンマークの家具メーカーで
創業140年以上の歴史のある会社。
アルネ・ヤコブセンがデザインをした
エッグチェアやスワンチェア、セブンチェアなどは
北欧インテリアのアイコン的存在です。
そんなエッグチェアですが、60周年記念ということで
お店の一部に、SASロイヤルホテル606号室が再現されています。
※コペンハーゲンにある、SASロイヤルホテル。
アルネ・ヤコブセンがトータルデザインをしたホテルで、
606号室だけ改装されることなく、今でも当時のまま残っているのだそうな。
エッグチェアやスワンチェアはこのホテルのためにつくられました。
緑がかったブルーグレーという感じの、可愛らしい、
絶妙な色合いの張地は、この再現のために特別に用意したのだとか。
クラシックな雰囲気だけど愛嬌のある、とても素敵な空間でした。
そして
セブンチェア。
樹種や仕上げやカラーなどの、バリエーションが豊かなことも魅力のひとつ。
2015年にカラーバリエーションがリニューアルされ、
新しくなった9色。(これ以外に白黒グレーのモノトーンがある)
特に人気なのが、
日本の藍からイメージされた「アイブルー」と、
日本の家屋やナチュラルな雰囲気にも合わせやすい
「チョコレートミルクブラウン」だそうです。
どちらも、ちょっとシックでおしゃれな色。
私の写真だとわかりにくいので公式サイトをみてください。笑
セブンチェアは、9枚の薄い積層合板を、
3Dプレスマシーンで立体成形してつくっています。
背もたれと座面の継ぎ目がなく一体で、
軽量で丈夫でもあり、
座面の曲線で座り心地にもこだわった椅子。
実は、その積層合板の間(仕上げ材の裏側)には
インド綿が張られているのです!
これは初めて知りました!
綿を入れることで、強度が増すのだとか。
積層合板の椅子は今はよく見かけるし、
セブンチェアのコピー商品(リプロダクト?)もたくさんありますが、
本物はやっぱり、見えない部分のこだわりがすごいなあと思ったのでした。
お店の方が、アツくいろいろ教えてくださったのですがその中でも、
フリッツハンセンはデザインだけでなく構造にもこだわっている、
というお話が印象的でした。
パーツにこだわり、構造にこだわる。そして技術が高い。
だから、華奢な脚のテーブルでもぐらつかない、とか
大きいソファーも脚の数が少なくてすむ、浮いているようにみえる、とか。
セブンチェアの合板もそんな研究の成果なのですね。
こちらの直営店舗にいかなくても、いろいろなところで商品の購入はできますが
新商品の展示と、コンセプト展示(今回はSASホテル)が見られるというのが
お店に足を運ぶメリットかと思います。
アツいお兄さんによる商品愛にあふれたお話しも聞けます。
というわけで、とても勉強になりました。