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21_21デザインサイト②、坂茂、石巻工房
前回の続き。
21_21デザインサイトで開催されていた、「そのとき、どうする?展」。
防災や震災からの復興に関わるデザインの力が発信されていました。
その中で・・
私が、実物を見ることができて感動したものは、この2つ!
1,坂茂氏の紙の間仕切りシステム(PPS)
2,石巻公工房のAAスツール
坂茂さんが考案した、紙管による間仕切りはもう避難所では定番なのでは?と思います。
これは本当に画期的ですよね!
今では、内閣府が避難所開設の標準品として備蓄を始めているほど。


ずっと実物を見てみたいと思っていました。
まさか、いきなりその機会がくるとは♪

紙管(紙の管!)で組んだフレームに布をかけて仕切るシステム。


坂茂さんは、紙管を1985年から使っています。
まだエコブームでもなかった時代から!これで建築しているのよ。
どんなものなのか、気になっていました。

硬い!!!(当たり前だ)
坂茂氏、日本だけではなく世界中の被災地を支援されています。
災害だけでなく、難民支援も(ルワンダ難民、ベトナム難民、ウクライナ難民・・)
避難所だけでなく、仮設住宅の建設などもされているし、
今はウクライナ復興を見据えて住宅システムも準備しているそう。
値上がりが予想される建築資材を使わずに済むもの、方法で。
・・・・
「人間はおごったらおわり」
「自分自身のトレーニングだと思って支援活動をしている」
「医者が医療行為をするのとおなじで住環境に困っている人がいればなんとかすることが使命、特別なことではない」
「人は地震のせいで死ぬのではない、建築のせいで死ぬ」
・・・
そんなことをおっしゃっている建築家さん。
2014年にプリツカー賞も受賞されています。
素晴らしすぎるよね(T_T)
PPSを見られて嬉しかったです。
そして次!
心にのこったもの2つ目は、AAスツール。

東日本大震災からの復興の際して
デザインし、販売されているスツール。
これ、すごく良いな~と思った。
すごく簡単な構造、カタチなんだけど
安定感抜群で1台でも十分座りやすいのだけど、

2台とか、何台でも重ねることができて

ベンチみたいにもなる。
これ、本当にただくっつけて並べているだけですが
きっちりはまっていて気持ちいい。

ばらばらにすると、いっきに椅子が増えるね~

つなげたときのシンプルな形、素敵。
さりげなくアイコニックなデザインがなかなかおしゃれ。
ネットで買えますよ。
さいご。
おまけ。
もうひとつ気になったものがあって、
それは、セレクトショップ的な
ミュージアムの売店で売られていた
この折り畳み椅子、「パタット」。

畳むと、ぺたんっと平らな板状になって
リュックに入れられるというもの。
こんなかわいらしい見た目&軽量&コンパクトなのに耐荷重100キロ!
運動会とかピクニックで持ってたら絶対便利。
amazonでも売っていました~→これ